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土の城・小幡城跡を歩く|巨大土塁と迷路の空堀が圧巻!

今回は、笠間市ではなく、そのお隣・茨城町にある「小幡城跡(おばたじょうあと)」をご紹介します。
ここは、茨城県内最大級の中世城郭で、巨大な土塁と迷路のような空堀が今なお当時の姿を色濃く残しています。

見学ルートは堀底道が中心。両側にそびえる高い土塁に圧倒され、幅の狭い堀底では、かつての攻防の緊張感を想像せずにはいられません。敵を迎え撃つための工夫が随所に見られる、戦国の知恵が詰まった構造です。

現在は、案内板付きのルートが整備されており、迷路のような構造を体感しながら安全に散策できます。

また、本丸に残る井戸には、「落城の際、金の鳥を抱いた姫が身を投げた」という悲しい伝説も残されています。

土塁の高さ、空堀の深さ、そして複雑に入り組んだ構造――
その迫力は、まさに「中世の土の城」そのもの。
歴史や城跡に興味のある方は、ぜひ一度訪れてみてください。

なお、江戸時代に常陸国宍戸(現在の笠間市平町)に存在した
「常陸宍戸藩(ひたちししどはん)」の小幡氏は、
この小幡城を拠点とした小幡氏の子孫と考えられているとも言われています。
時代を超えてつながる武家の歴史にも、ぜひ思いを馳せてみてください。


小幡城跡(おばたじょうあと)
所在地:茨城県東茨城郡茨城町大字小幡字城ノ内1920番地