ある日、まじめな木こりが金のおのを泉に落としてしまいました。
泉の精が現れ、「これですか?」と金のおのをさし出し、木こりは「はい」と正直に答えました。
ところが次の日、その金のおのが消えてしまったのです。
「わたしはちゃんと返しましたよ」と泉の精。
木こりも「もらったのに、帰り道でなくしたのかも」と困っています。
カーサとマァが近くを調べると、泉のほとりに黒くてツヤのある羽がいくつも落ちていました。
「この羽、どこかで見たような…?」とカーサ。
マァが空を見上げると、近くの木にキラリと光るおのの形のものが――!